専門医を受診したところ、まずは鼻から内視鏡を入れて気道をみました。普通より狭く、睡眠時無呼吸症候群の可能性もあるとのことで、睡眠時の検査を勧められました。
インターネットで検索すると、睡眠時無呼吸症候群のスクリーニングの検査はかなり多くのパターンがあって、病院によって検査の選び方やり方が違う様ですが、私が受診した病院では、大まかに2つの検査で対応しているとの事でした。
一つは、在宅で自分で検査機器を体につけて睡眠中のデータを取るもので。もう一つは病院でスタッフ立ち合いの基にデータを取る物があるとの事でした。まずは、在宅での検査をして、必要ならば病院での検査をするという方針になりました。
検査の予約
検査を受ける事になったものの、そのまま検査ができるわけではなく、私の場合は、同じ系列の病院ですが、別の場所の睡眠障害の診療科に行って、機器の説明と、センサーの付け方の指導を受けた上で検査するとの事で、別途その説明の為の予約が必要でした。
直に予約の電話を入れたのですが、予約は1ヶ月先で、すぐには取れませんでした。ここで改めて、同じような症状というか睡眠時無呼吸症候群の予備軍は思っているより多くいるのだろうと実感しました。
検査の指導
さて、約1ヶ月後に、検査の指導に行きました。当初1時間位はかかるような事を言われていたのですが、実際はせいぜい10分位で、センサーのつける位置とつけ方の説明を受けてあとは、データを記録する機器の使い方の説明を受けて終わりでした。データを記録する機器の使い方と言っても、センサーを装着して寝る前に電源を入れるだけで、後は翌朝センサーを外したら電源も切らずにそのまま返却してくださいとの事で至って簡単な事ばかりでした。
検査
寝る前に体にセンサをつけました。
- 両足の膝の下、足の外側に足の動きを検出するセンサ-を張り付けました(2か所)
- 胸とお腹に、胸やお腹の収縮で呼吸を調べるセンサをマジックテープで体を包むような感じで、2か所付けました。
- 首筋にいびきの音を拾うマイクをテープで固定しました。
- 鼻に、手術後の患者が着けているようなチューブを付けました。これは鼻からの空気の流れを見るセンサーでした。
- 指にパルスオキシメーターを装着しました。
とこんな感じですが、装着は自分一人で簡単にできて5分位で完了でした。データを記録する機械は電源ボタンを長押しするだけであとは寝るだけでした。
さすがに、これだけ体に慣れない物を付けていると中々寝付けず、眠ってもすぐに目が覚めてしまい、こんなのでデータが取れるのかと思ってしまう感じでしたが、明け方になってようやく少しはまとまった時間眠る事ができました。
あとは、自分の睡眠時間、ベッドに入った時間や起きた時間。夜中に目が覚めた時間などを渡された用紙に記録して終わりでした。検査の日は金曜日の晩でしたので、翌週の月曜日に機器を病院に返却しました。
検査結果は?
検査の後、データを医師が解析するため、検査後に2~3週間で予約を入れて下さいとのことだったので、3週間後に予約を入れて、最初に会った睡眠障害の専門医を受診しました。
ようやく、ここで睡眠時無呼吸症候群と診断されました。3月に主治医を受診してから約2ヶ月でした。ただ、最初に受診した理由の左胸の「違和感」の原因は今の所まだ判っていません。
私の詳しい結果は、AHI(Apnea Hyponea Index)という指標、要は1時間で呼吸が止まったり、低呼吸になる回数が、7.1で、説明によれば5以上の場合は、睡眠時無呼吸症候群とみなされるそうです。また、SPO2値(動脈血酸素飽和度)は最低値が90%になっており、通常の生活圏でこの値になるというのは確かに異常な状態だと思います。この値は、標高の高い所に行くと低くなる傾向があって、高山病などの指標に使われる事があります。私の趣味は登山やハイキングなので、時々この値を測る事はありますが、普通の生活圏で、値が95%より下がるのは見たことがありませんでした。
異常があるのは確かなのですが、私の場合はまだ軽度の睡眠時無呼吸症候群とのことでした。しかし、放置をすると、いろいろな疾患の原因になるので、対策をとる必要があるとの説明を受けました。
また、病院での検査は今の所必要が無いとの事で、次のステップは対策という事になりました。
(つづく)
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