Thursday, May 31, 2018

睡眠時無呼吸症候群 ~ 治療方針

約2週間前に睡眠時無呼吸症候群の診断を受けました。
軽度ですが、治療が必要と言われた所までは前回お話しました。

今日は専門医から示された治療の内容について書いてみます。
軽度ですが、放置しておくと、将来的に大きな病気の原因や事故につながるなどの説明を受けて、3つの選択肢を提示されました。

CPAP(Continuous Positive Airway Pressure)

一つ目が、CPAPという機械を使って、鼻につけたマスクから圧力のかかった空気を送り込んで、その圧力で気道を確保するというか、閉塞を防ぐという方法の様です。
インターネットなどで調べると、日本では保険適用でレンタルも出来るみたいですが、アメリカでは基本的に購入するというのが普通の様です。実際に購入する前に試用するようで、予約をして使い方の指導を受けて、1週間程使って見て、調整などをおこなって、改善が見られるようならば、購入して使用するという流れで進む様です。

私は趣味で登山やハイキング、キャンプなどを良くするのですが、そのような場合は短期間であれば、電源が確保できない場合は使わなくても私の場合はリスクが少ないとの説明でした。ただ、旅行や出張などの場合は携行して、使用する方が望ましいようです。

外科的手術

次が、外科的手術で、手術によって物理的に閉塞の原因を取り除くという処置のようです。確実に治りそうな気がしたのですが、人によっては改善しない場合もあるとの事でした。

マウスピース
これは、就寝時に口にマウスピースを入れて、下あごを前に出すようにして、気道が閉塞しないようにするという物です。これも、簡単で効果がありそうなイメージでしたが医師の話では、これも効かない場合があって、費用も(アメリカでは)高価な物のようです。

どれを選択するか迷いましたが、受診した医師によれば、「自分の家族ならばCPAP」を勧めると言われて、リスクも低そうなのでCPAPを取りあえず試す事にしました。費用もある程度は保険がカバーするので(アメリカでは)3つの中では一番少なくて済むようです。


ただ、最初の試用・調整の為の予約が、1ヶ月先まで埋まっていて、実際の取れたのが6月の中旬で予約時から約1ヶ月先で、今からでも、約2週間先で実際はまだ試していません。実際の効果などについては、後日また報告しようと思います。

Wednesday, May 30, 2018

睡眠時無呼吸症候群の検査 簡単でした!

睡眠時の検査

専門医を受診したところ、まずは鼻から内視鏡を入れて気道をみました。普通より狭く、睡眠時無呼吸症候群の可能性もあるとのことで、睡眠時の検査を勧められました。
インターネットで検索すると、睡眠時無呼吸症候群のスクリーニングの検査はかなり多くのパターンがあって、病院によって検査の選び方やり方が違う様ですが、私が受診した病院では、大まかに2つの検査で対応しているとの事でした。

一つは、在宅で自分で検査機器を体につけて睡眠中のデータを取るもので。もう一つは病院でスタッフ立ち合いの基にデータを取る物があるとの事でした。まずは、在宅での検査をして、必要ならば病院での検査をするという方針になりました。

検査の予約

検査を受ける事になったものの、そのまま検査ができるわけではなく、私の場合は、同じ系列の病院ですが、別の場所の睡眠障害の診療科に行って、機器の説明と、センサーの付け方の指導を受けた上で検査するとの事で、別途その説明の為の予約が必要でした。

直に予約の電話を入れたのですが、予約は1ヶ月先で、すぐには取れませんでした。ここで改めて、同じような症状というか睡眠時無呼吸症候群の予備軍は思っているより多くいるのだろうと実感しました。

検査の指導

さて、約1ヶ月後に、検査の指導に行きました。当初1時間位はかかるような事を言われていたのですが、実際はせいぜい10分位で、センサーのつける位置とつけ方の説明を受けてあとは、データを記録する機器の使い方の説明を受けて終わりでした。データを記録する機器の使い方と言っても、センサーを装着して寝る前に電源を入れるだけで、後は翌朝センサーを外したら電源も切らずにそのまま返却してくださいとの事で至って簡単な事ばかりでした。

検査

寝る前に体にセンサをつけました。

  • 両足の膝の下、足の外側に足の動きを検出するセンサ-を張り付けました(2か所)
  • 胸とお腹に、胸やお腹の収縮で呼吸を調べるセンサをマジックテープで体を包むような感じで、2か所付けました。
  • 首筋にいびきの音を拾うマイクをテープで固定しました。
  • 鼻に、手術後の患者が着けているようなチューブを付けました。これは鼻からの空気の流れを見るセンサーでした。
  • 指にパルスオキシメーターを装着しました。
とこんな感じですが、装着は自分一人で簡単にできて5分位で完了でした。データを記録する機械は電源ボタンを長押しするだけであとは寝るだけでした。

さすがに、これだけ体に慣れない物を付けていると中々寝付けず、眠ってもすぐに目が覚めてしまい、こんなのでデータが取れるのかと思ってしまう感じでしたが、明け方になってようやく少しはまとまった時間眠る事ができました。

あとは、自分の睡眠時間、ベッドに入った時間や起きた時間。夜中に目が覚めた時間などを渡された用紙に記録して終わりでした。検査の日は金曜日の晩でしたので、翌週の月曜日に機器を病院に返却しました。

検査結果は?

検査の後、データを医師が解析するため、検査後に2~3週間で予約を入れて下さいとのことだったので、3週間後に予約を入れて、最初に会った睡眠障害の専門医を受診しました。

ようやく、ここで睡眠時無呼吸症候群と診断されました。3月に主治医を受診してから約2ヶ月でした。ただ、最初に受診した理由の左胸の「違和感」の原因は今の所まだ判っていません。

私の詳しい結果は、AHI(Apnea Hyponea Index)という指標、要は1時間で呼吸が止まったり、低呼吸になる回数が、7.1で、説明によれば5以上の場合は、睡眠時無呼吸症候群とみなされるそうです。また、SPO2値(動脈血酸素飽和度)は最低値が90%になっており、通常の生活圏でこの値になるというのは確かに異常な状態だと思います。この値は、標高の高い所に行くと低くなる傾向があって、高山病などの指標に使われる事があります。私の趣味は登山やハイキングなので、時々この値を測る事はありますが、普通の生活圏で、値が95%より下がるのは見たことがありませんでした。

異常があるのは確かなのですが、私の場合はまだ軽度の睡眠時無呼吸症候群とのことでした。しかし、放置をすると、いろいろな疾患の原因になるので、対策をとる必要があるとの説明を受けました。

また、病院での検査は今の所必要が無いとの事で、次のステップは対策という事になりました。

(つづく)








Tuesday, May 29, 2018

睡眠時無呼吸症候群がみつかったきっかけ

健康だから。。。

基本的に健康で、怪我以外でお医者様にお世話になることが余りなかった為に、いろいろな症状が出ていたにもかかわらず、問題だとは思わずに放置してしまっていたわけです。
さて、どういう経緯で見つかったかと言えば、実は体に変調が現れたからでした。

昨年の後半ぐらいから、何となくなんですが、左胸に「違和感」を感じる事が時々起きるようになりました。特に、痛いとか、我慢できないような物ではないのですが、暫く続く時と、何の問題もないときがあるような感じで。続くと言ってもせいぜい数時間程度で、本当になんだか変だなと言うくらいな物でした。それでも、すぐに病院に行くわけでもなく、暫く放置していました。そんな中で、ランニングをしている時は余りなくて、怪我などで暫く休むと起きる感じで、これも歳のせいぐらいに考えていました。

周りでいろいろと。。。

とろこが、最近になって、周囲で心臓疾患の話を耳にするようになって、「違和感」左胸から脇、背中だったので、もしかしたら心臓が何かおかしいのかもと思う様になりました。そうなると、急に心配になって来て病院に行く事になったわけです。
それが、今年(2018年)の3月の中旬の話でした。

異常が見つからない!

そんなわけで病院に行って、血液検査に始まり、心臓のエコーや心電図、負荷をかけた検査など約1ヶ月にわたって行ったのですが、特に異常は見つからずでした。胸焼けなども疑ったようですが、問題はなさそうで、さらに何か気になる事はないかと問診をしているときに、思い出したのが妻が言っていた、「寝ている時に呼吸が止まっている様な時がある」という事でした。
そこで、関係があるかどうかはわからないけれども、取りあえず調べた方が良いという事になって、睡眠障害の専門医を紹介されて、検査に至ったわけです。
ただ、胸の違和感に関しては、未だにはっきりとした原因が分かっているわけではなくて、この睡眠時無呼吸症候群が関係しているかどうかは今のところ不明です。

次回は、私が受けた睡眠時の検査について書こうと思います。

(つづく)

Friday, May 25, 2018

気になる症状と、妻の一言

自覚症状は数年前から。。
先日から、連載を開始した通り、最近というか先週、睡眠時無呼吸症候群と診断されました。私の症状は軽度で、きちんと検査をしないとわからない程度です。
改めて診断されていろいろ調べたのですが、今から思えば思い当たる症状が数年前から出ていたようです。

実際にあった症状としては:

  • 日中に時々とても眠くなることがある。(特に昼食を食べてしばらくしてから)
  • 朝起きた時に倦怠感がひどくなった
  • ソファーで横になってテレビなどを見ていると時々眠ってしまうことがあった。
などです。ところが、こうした症状は寝不足とか歳をとったので疲れやすくなったとすっかり思い込んでいました。もともと、睡眠時間は短い方で5時間から6時間というのが普通でした。もっと前(30歳代)の頃はそれでも余り問題がなかったのですが、50歳に近くなってひどくなってきたこともあって、すっかり「歳のせい」だとも思っていました。
そういうわけで、特に問題視することもなく放置したままで特に何もすることはありませんでした。

睡眠時無呼吸症候群?
そうした、症状があることは何となく名前を聞いた事がある程度で詳しいことは最近までは全くしりませんでした。まして、まさか自分がそんな症状に該当するとは思ってもみませんでした。普通の世間話でもあまり話題に上ることもなく殆ど縁のない話だとおもっていました。

そんな中、妻がこの症状について話をしてくれたことがありました。夜中に時々ひどいいびきをかいたり、呼吸していないようというか、何か不自然というか不規則な呼吸になることがあると言っていたことが実はあったのです。
ただ、その話が前の晩とかの話ではなくて、酷いことがあったけど、最近は余りないみたいという感じだったので余り重く受け止める事もなく、受け流してしまっていました。

特にもっと前、40歳代になったころは、仕事などの関係を言い訳に余り運動しなくなっていて、私の身長は170㎝位なんですが、体重が90㎏を超える事もあって、かなり太っていました。どうも、その頃は酷かったようなはなしで、その時は、時折そのようなことはあるけど、昔ほど酷くないというような話だったと思います。

そんなわけで、幾つか気づくチャンスはあったと思いますが、結局気づくこともなく現在に至ってしまったというのが実際のところです。

気になったことは。。。
それでも、気になったことはあって、日中の眠気です。朝はそれほどではないのに、昼食後少しして、1時間くらいでしょうか、猛烈に眠くなる事があって少し気になって調べたり人に聞いたりしたことがありました。よく覚えていないのですが、糖尿病だったりすると、血糖値の変動が激しくて血糖値が上がったあと急激に下がったりすると眠くなることがあるようで、それが原因かと思って、血液検査を受けたことがありましたが、正常だったので、それが原因ではなさそうということで、そのままになったことがありました。

ただ、後からもっとよく調べて分かったことですが、この手の問題は通常の血液の検査ではわからないようで、空腹時の値ではなく、食事をとった後、何回か血液を採取して血糖値の変化を調べないとわからないようで、実は通常時の血糖値は正常でも問題がある事があるらしいので、こうした症状を抱えていた可能性も実は否定できないようです。

ただ、睡眠時無呼吸症候群でも、それが原因で内蔵の機能などに影響がでるらしいので、それが原因で血糖値の大きな変化がでていたのかもしれません。

いずれにしても。。
いずれにしても、幾つか気づくようなチャンスはあったと思いますが、それを気に留めるような機会がなかったために、睡眠時無呼吸症候群の発見のチャンスを逃していたことは確かなようした。

(つづく)








睡眠時無呼吸症候群 ~ 歳のせいかもと思っていませんか?

さて、連載を始めるにあったって、自己紹介をしようと思います。というのも、睡眠時無呼吸症候群が見つかった経緯を知って頂きたいと思うからです。

自己紹介

まず、年齢ですが今日現在(2018年5月25日現在)51歳です。基本的に健康で病院に行ったのは主に怪我による物が多く、大きな問題というか病気はしたことがありませんでした。時折、健康診断を受けていましたが、特に問題はなく自分でも問題がないと思い込んでいたところがありました。
現在アメリカに住んでいますが、アメリカでは会社で集団検診などをする事は普通はないので自分で病院に行って受けなければいけないのが一般的です。そんなわけで、健康だと思っていたので、余り定期的に検診を受けるわけでは無く、気が向いた時に行く程度でした。

歳のせいかも?

年齢も50歳を過ぎて、体力の衰えも感じるようになりました。体力の衰えを感じた原因は、走るペースなどでした。最近はほぼ、1日おき位に5~10kmを走っていますが走るペースが最近は以前より遅くなったと感じていました。GPS付のランニング・ウォッチを使って記録を残しているので、これは明らかでした。

一方で、ここ数年、疲れが取れないというか、疲労回復に時間がかかるようになったと感じていました。朝起きた時に体がだるいとか、日中眠くなるとかといった、今から考えれば、睡眠時無呼吸症候群の典型的な症状だったのですが、歳のせいと思い込んでいました。また、元々睡眠時間が少ない方で夜更かし型だったので、寝不足が原因程度と思っていました。昼寝をしたり、少し余分に寝れば症状が軽減されることもあって問題があるとは思ってもいませんでした。

という事で、そうした症状があったわけですが、歳のせいか単なる寝不足と思って余り気にしてはいませんでした。せいぜい歳をとったので無理をせず休養を十分にとって、少し余分に寝ればよいと考えていて、とても睡眠時無呼吸症候群とは思ってもみませんでした。

従って、典型的な症状があったのですが少なくても4~5年は放置されていました。

(つづく)




Thursday, May 24, 2018

睡眠時無呼吸症候群 ~ 新しい連載を始めます!

仕切り直しです!
このブログのテーマは、経験を共有するという趣旨で始めました。昨年の後半少し「気づく」事をテーマにいくつか投稿をしていたのですが、体調を崩して中途半端な状態で中断してしまいました。残念ながら余り興味を引く内容でなかったようで、余りアクセスもなかったので、中止して新しい内容で再出発することにします。

テーマは?
さて、新しいテーマですが、「睡眠時無呼吸症候群」について書いていこうと思います。実は体調を崩した理由がこの「睡眠時無呼吸症候群」でした。以前の連載が「気づく」ということを主題で書いていたのですが、実は私はこの症状には全く気付いていませんでした。ということで、この症状に関する私自身の経験とこれまで得た知識を中心に書いていく予定です。
最終的には、そうした内容をまとめて、「キンドル本」として出版しようと思っています。こうした、経験を共有することで、私と似たような症状の方の早期発見と、症状の改善の助けになればと思います。

本日は連載開始のお知らせをさせていただきました。